みなさんはSUZURI(スズリ)というWEBサービスをご存じでしょうか?SUZURIはオリジナルの写真やイラスト等を使って、Tシャツ、トレーナーなどのアパレルをはじめ、スマホケースやカバン、ノート、さらにはサンダルやマグカップなどなどのオリジナルグッズを手軽に作られるWEBサービスです。今回は全くアフィリエイトでもなんでもなく、こちらには一銭も入らないのですが、ご存じのない方にとっては少し面白い情報かと思いますので、時間をいただいて、このサービスを紹介したいと思います。

コロナ禍で大バコにドカッと人数を集めておこなう催しが困難になった現在、(近年そういう傾向はあったものの)娯楽がよりパーソナルなものになってきたなと感じます。たとえば個人的にも以前には無かったことですがこの半年でライブやトークショー等の数千円の値付けがされたイベントにもお金を払うようになりました。有料イベント配信サービスの定着はつまり、以前の会場の使用料や広告費などある程度大きな費用が必要だったイベント開催が、少ない観客相手でも予算的に成立する時代になった事を意味します。

少ない顧客へ向けての小ロットのグッズの制作というSUZURIのおこなっているサービスもまたこの時代にフィットしたサービスと言えるでしょう。

検索すればすぐに分かりますが現在個人がTシャツやトートバッグなどを小ロットで制作できるサービスはネット上には数多あります。でもSUZURIのサービスが他に一線を画していて面白いのかというと、

 

 

1.制作できるアイテムの種類が多い。(2020年11月現在42種類)

前述したサンダルやノートの他にサコッシュ、バンダナなど思わず試してみたくなるラインナップも数多く含まれています。

2.操作が簡単。

JPEG、PNGをサイトにアップロードするだけで瞬時にすべてのアイテムの制作見本が作成され、ユーザはその見本を微調整、全アイテムの中で自分が必要とするアイテムにチェックを入れるだけ。

3.スマホアプリでも制作可。

専用のスマホアプリを使えば、たとえばいま撮影した愛犬の写真を使ってマグカップを制作、瞬時にオーダーできます。

4.アイテム1点から注文できる。

でも実のところ他のオリジナルアイテム作成サイトよりは割高です。またTシャツとマグカップを同時に注文しても別に送料が掛かってしまう場合もあります。これはそれぞれ作っている工場が違い、工場直送でアイテムを発送するかららしいです。

ではここで良いところだけではなく個人的に気になる部分も上げておきましょう。

5.細かなデザイン修正が難しい。

前述したようにレイアウト見本はサイトで自動的に作られ、それをユーザが微調整するのですが、プロが要求するようなミリ単位の位置決めは実際に難しいです。(その分一般の方には使い勝手は良いと思います)

6.色の再現性が怪しい。

グッズの種類によって性能はまちまちですが、赤色黄色などの彩度の高い色に比べて中間色は弱いと感じました。Tシャツを作った時、原稿の色、WEBで表示される見本の色とは似ても似つかない色のものが送られてきた時もありました。ガラスコップは比較的再現性は良いと思います。

最後に。

これはわざと前半の説明には書かなかったことですが、実はユーザが作ったオリジナルアイテムは同時にSUZURIサイト上にも公開され、一般にも販売もされます。(一般に販売しない設定もできます)その場合ユーザはその商品の元値(SUZURIが必要とする価格)に「トリブン」と称するユーザ自身の利益を0円〜5000円まで上乗せする事ができます。たとえば元値2000円のTシャツを2300円で販売、売れた場合トリブン300円が利益になるわけです。(都度入金されるわけでは無く一定の金額が貯まった段階で入金されます)(ユーザ自身が購入する場合はもちろん元値しか請求されません)

自身のサイトをSUZURIとリンクして、あたかも自身のサイトにグッズ販売ページが開設された風にすることも可能です。またグッズが売れた分だけオンデマンドで制作、売り上げだけ入金されるので、従来のようにグッズ製作費が掛かることもありません。

まぁサイトを見れば売れているグッズは売れているようですが、たくさんのユーザが作ったアイテムが万単位、数十万単位で日々陳列されているので売れるものではありませんね。私自身のアイテムも数ヶ月に1点忘れた頃に売れる程度ですからこれを商売と考えるわけにはいきません。でも面白いサービスですから自身のサイトのコンテンツのひとつに加えて見るのもよいのではないですか。ぜひ一度試してみてください。

https://suzuri.jp