こんにちは、花粉症の足立です。

 

今はスギ花粉の時期ですが、4月に入るといよいよヒノキ花粉のシーズンに。

こいつは喉にダメージを与えてくる花粉なので、恐怖で怯えながら毎日を過ごしています。

どなたか良い対策法などがあればご教示を…。

 

まあそんなこんなですが、

先日、「写真家  沢田教一展  ~その視線の先に」へ足を運んできました。

 

 

〈沢田教一 〉

ベトナム戦争の最前線で数多くの写真をおさめた報道カメラマン。

川を渡って戦火を逃れる親子の写真『安全への逃避』で1966年のピュリッツアー賞を受賞し、世界に名を馳せることに。

1970年、取材で訪れたカンボジアで襲撃に合い34歳の若さで亡くなる――。

 

『安全への逃避』は学校の教科書にも載っている有名な一枚ですね。

 

会場にはおよそ100点もの写真が展示され、また、生前彼が語った言葉の数々や、奥さんとのエピソード、川を渡ったベトナム人親子のその後など、非常に見応えのある内容でした。

解説パネルも洗練されたデザインで、思わず見入ってしまうこと数分。(職業病)

そして何よりも、写真におさめられた人々の瞬間のシーン。アメリカ兵の苦痛に満ちた表情や呆然とした様子。戦場となった国で日々働くベトナム人の女性や、子供達の束の間の笑顔など。

それら1枚1枚に感情を揺さぶられるような「威力」を感じました。

実際に、当時これらの報道写真は人々の感情を刺激し、世論の形成にも大きな影響を与えたようです。

 

余談ですが、AP通信のカメラマンが撮影した『サイゴンでの処刑』という写真があります。

南ベトナムの将校が捕虜を射殺する瞬間をおさめたこの1枚は、人々に「アメリカが支援しているのは正義の側なのだろうか?」という疑問を投げかけ、アメリカの世論が一気に反戦へと傾くキッカケになったと言われています。

これはまさに、1枚の写真が世の中を動かした出来事だったのです。

 

僕にとって写真とは、デザインを構成する上での「非常に重要な要素の1つ」という存在ですが、

今回1枚1枚をじっくり眺めることで、改めて写真が持つ「威力」の大きさを体感できたような気がしました。

 

それではまた~。