こんにちは。宮嶋茉莉緒です。

最近、Webサイトのリニューアルのご相談で、SSL通信の導入について聞かれることが増えてきました。

SSLについて、以前のこちらのコラムにある用語の説明を前提に書かせていただきます。

 

SSL通信の必要性・メリット

SSL通信を導入すると、「http://~」から始まっていたURLが「https://~」に変わります。見た目は「s」が付くかつかないかだけの違いですが、この「s」がとても大事になってきます。

昨今のWebサイトではSSL通信は、導入が必須の流れとなってきています。

2018年にGoogleが常時SSL対応していないWebサイトを閲覧時に、「保護されていません」という表示を、URLバーの横に出すようになってからその流れが加速しているようです。Googleが提供するChromeブラウザだけでなく、EdgeやFirefox、Safariなどでも、SSL対応していない場合は同じような文言が表示がされます。

SSL通信対応を行うと、実はメリットしかありません。

 

<メリット例>

①セキュリティ対策となる

②「保護されていません」が出ないので、初めてWebサイトにアクセスした方への信頼を損なわない

③検索エンジン対策(SEO対策)になる

 

①と②について、SSL通信はインターネット上でデータを送受信する際に暗号化をし、第三者による盗聴・改ざんを防ぐシステムですので、導入するだけでセキュリティが上がるため、安心して閲覧いただけるようになります。逆に、お問い合わせフォームやオンラインショップなどでSSL通信対応がされていない場合は、「このサイトは利用したら危ない…!」と気づいていただきたいです。

③については、Googleが明言しております。詳細は下記のページをご覧いただくわかりやすいです。

・総務省:国民のための情報セキュリティサイト>SSLの仕組み
 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/structure/03.html

・常時SSL化で押さえておきたいメリットとデメリット
 https://jpdirect.jp/knowledge/ssl/aossl.html

 

SSL通信はどうやったら入れられるの?費用は?

導入方法や費用は、ご利用中のレンタルサーバのプランによって異なります。料金は、SSL証明書のブランドによっても、0円から、年間費用数十万円と幅が広いです。

また、導入についても簡単にできる場合と、複雑すぎて専門家に頼む必要がある場合がございます。簡単な場合は、各社が提供している手順で設定いただけますが、複雑な場合は専門の方に依頼が必要かもしれません。

また、SSL通信の導入は自分できても転送設定をかけ忘れる…ということはよくあります。

転送設定は、SSL対応前のURLからSSL対応後のURLに自動で転送をさせる設定です。具体的には、.htaccess で自動転送用のコードを書きます。失敗するとサイトが見れなくなりますので、できれば詳しい方に頼む方がお勧めです。

SSL対応の料金のご参考を下記にピックアップします。専門家に作業をいただく場合は、作業費用が発生します。

 

例)
レンタルサーバA社
・SSL対応後、URLが「https:// 契約中のドメイン/」になる
・「Let’s Encrypt」
・SSL料金はレンタルサーバ費に含まれているため追加費用なし

 

レンタルサーバ B社
【「共用SSL」プランの場合】
・年間費用0円
・共用SSLのため、WebサイトのURLが「https:// △△△△.securesite.jp/ 」になる。(△△△△は任意に決められる。)

レンタルサーバ(たいていどこでも)

【ブランドのあるSSL証明書の場合】

・ドメイン認証型(ドメインの利用権を認証)…年間1.5万円+税~

・企業認証SSL(ドメインの利用権と組織の法的存在を認証)…年間3万円+税~

・EV認証(ドメインの利用権、組織の法的・物理的実在性、組織の運営、承認者・署名者の確認を認証)…年間8万円+税~