ついこないだ1回目のコラムを書いたと思ったら、早くも2回目。前回添付した写真がクリスマスの写真だったのに、もうはや3月ですか(笑)月日の過ぎるスピードは本当に笑えますね。
前回も同様の話を書いたとは思うのですが、NPO設立後相談会やセミナーなどでデザインを本職とされていない一般の方でのチラシ作りのアドバイスをさせていただく機会を多く持つようになりました。相談に来られるほとんどの方は、自分が企画する催しの広告チラシを自身で制作されている方です。みな自作のチラシを良くしたいという思いで相談に来られます。色々な話を聞いていて、そういった方々の悩みのタネとして私が一番感じるのは、具体的なセンスや技術ではなくて、チラシ作りで進むべき方向やゴールが見えていない、簡単な話、チラシ作りの正解というものが見えていないのではないかな、という事です。世の中に溢れている様々なチラシを参考にされているのだと思いますが、結局仕上がったものの出来が、良いのか悪いのか判断がつかないというところで戸惑っておられるのではないでしょうか。
プロが作るような美麗なチラシを作るにはある程度のセンスや技術が要求されますが、実はチラシ作りには上手く作るための勘所、法則のようなものはあります。このポイントさえ押さえておけば一応の「伝わるチラシ」になる、というポイントです。そこで、これからの数回、私のコラムでは簡単にではありますがそのポイントを綴っていきたいと思います。
で、1回目は「広告」と「お知らせ」というお話です。まず、ここでは便宜的にチラシを大きく「広告」と「お知らせ」に分類しようと思います。「広告」がどういうものであるかはみなさん漠然と理解されているでしょうが、では「お知らせ」とは何でしょうか。「お知らせ」とは例えば子供が学校から貰ってくる「運動会の案内」のようなものです。他には、「検診のお知らせ」や「工事のお知らせ」などがありますね。
「広告」も「お知らせ」も壁に掲示され、または手渡しされるので使われ方としては同じです。でも、この二つには決定的な違いがあります。「お知らせ」は元々その内容に関係があり、その内容が必要な方に届けられることを目的としたもの、それに対して「広告」はその内容に関係がなかった方に届けられ、興味を持っていただくことを目的としたものなのです。だから「お知らせ」は関係のある方に届けられ、または目に留まる場所に掲示されるために比較的容易に情報が伝わりますが、「広告」は多くの情報が溢れる中、その前を通り過ぎる方の目に留まらないといけません。
実は、なぜこの話を第1回に持ってきたのかというと相談に来られる方が作られているほとんどのチラシを見て、それが「広告」ではなく「お知らせ」に近いと感じるからです。すごく当たり前の話をしているようですが、この、チラシを「お知らせチラシ」ではなく「広告チラシ」にするということがチラシ作りの一番重要なポイントです。次回からは、チラシを「お知らせ」ではなく「広告」にするためには、どのようなことに注意すれば良いのかを書いていこうと思います。乱文乱筆失礼しました。ではまた。
次回は3ヶ月程度先ですが。大丈夫。あっという間に来ると思います(笑)
セミナー「”やさしい”チラシの作り方」於:下京総合福祉センター