また台風ですね。今年は台風がよく来るような気がします。

先日の台風21号ではなんと30時間停電しました。バシッと大きな音がして電気が消えたので、これは長引くなと思ったらやっぱりでした。こんなにも長時間の停電なんて本当に久しぶりです。まだインフラが今のように整っていなかった子供の頃以来じゃないでしょうか。本当に驚きました。

長時間の停電になって今回改めて実感したことは、現在の自分はスマホに極度に依存しているってことですね。テレビも映らず、ラジオも無いので、数時間でスマホのバッテリーが切れると情報が完全に遮断されて、とても不安になりました。また仕事も最近はほぼ100%パソコンで行っているので電気が来なくなるとどうしようもなくなります。こちらの方は停電していない親類の家を間借りしてなんとか締め切りに間に合うようにこなせましたが。

 

さて連載してきました「チラシの作り方」ですが、今回は第4回目です。

今回は前回に引き続きチラシに載せる情報のまとめ方の話をしたいと思います。一般の方が作られたチラシを見る時、チラシ作りの二つの大原則を忘れているなと感じるものがよくあります。

それは「チラシは左上から右下へ向かって見る(縦書きの場合は右上から左下)」ということと「小さな文字は読まれない」ということです。

ね。至極当たり前でしょう。でも、いざ自分でチラシを作ってみると、うっかり忘れちゃうのかもしれませんね。これは自分自身がチラシを受け取る立場になれば理解できると思うのですが、チラシを見る時、読みはじめる左上からいきなり細かな字でたくさんの文章を並べられても、全く読む気が起きないんじゃないでしょうか。若くて視力が優れていたらまだしも老眼になっていたら尚更です。だからチラシの上の方には、なるべく大きな文字で簡潔な短い文を載せる必要があります。それは例えば告知する催しのタイトル、「〇〇町内会バザー」とかですね。タイトルだけでは上手く全貌を言い表せないときは、キャッチコピーを添えても良いでしょう。「ネットよりやすい!かも?」とか。これは前のコラムで説明したWhat(イベントタイトル)の部分になります。

 

では、ここで「キャッチコピー」の説明をします。広告をお客様が目にした時に、最初に視線がいくもの(もっとも目立つもの)を「アイキャッチ」と言います。「アイ=視線」を「キャッチ=掴む」わけです。

人は日々たくさんの情報に囲まれて暮らしています。だから、目に付いたものを端から端までをつぶさに読み込んで情報を得ているわけではありません。人がある情報に目をやるのはほんの一瞬です。その一瞬にその情報がその人にとって価値あるものでだということを気付いた場合だけ、その情報の詳細を得ようとするのです。だから、人がそのチラシに目をやる、その一瞬で見る人の心を鷲掴みにする必要があります。それが「アイキャッチ」です。それは美しい写真であったり、可愛いイラストやキャラクターであったりしますが、その「アイキャッチ」の文章版を「キャッチコピー」というのです。長さは20文字以内が良いと思います。短ければ短いほど良いです。仕方なく長くなってしまう場合もあるかもしれませんが、長くなればなるほどその文は「キャッチコピー」の本来の目的から離れ、あまり誰も読まなくなるでしょうね。

 

本題に戻ります。「アイキャッチ」の説明でも書いたように、人がチラシに目を留めるのはほんの一瞬です。だから人がチラシを読み始める一番上の部分に催しの魅力を簡潔に伝えるタイトルやキャッチコピーを大きな目立つ文字で書くわけです。

チラシの上3分の1か4分の1ぐらいの大きさが良いと思います。その部分に目を留めてチラシの語っている内容に興味を持ったお客様は、はじめてその下の文も読むのです。だからその下の文は多少小さくても構いません。というより小さくしてください。その方がタイトルやキャッチコピーが目立ちます。チラシに載っている全ての文字が大きいと、そりゃ読みやすいでしょう。

でももう一度思い出してください。チラシに目を留めるのはほんの一瞬です。チラシに載っている文字が全て大きくても全てを読む時間はありません。だから一瞬で読める文章量だけ最大限に文字を大きくして、それ以外の文字は十分に差がつく程度に小さくします。

 

今回の話はここまです。次回はWhat以外の要素、When、Where、Who、Why、Howの情報をどのように取り扱い、チラシにまとめていくかという話をしたいと思います。

 

子供の頃はずっとずっと同じような1年、同じような季節が続いていくと思ってたんですが、地球温暖化のせいかもしれませんが、どうもそのようにはいかないようですね。まだまだ台風のシーズンは続きます。皆様もお気をつけてお過ごしください。