フリーランスでウェブ中心にデザイン業をやらせてもらっている傍ら、美術大学で非常勤講師もやらせていただいる僕なのですが、大学での新学期もスタート。

週一で担当させてもらっている授業も、正味3回やったところでゴールデンウィークに突入。

パソコンを使ってグラフィックソフトの使い方を習得しながら各自作品を作る授業なのですが、生徒さんみんなの手元にパソコンが届くまでは、アナログでの課題制作に取り組んでもらっています。

最初の課題は、30色くらいはある大学オリジナルの色紙を使って、自己紹介をテーマにしたグラフィック制作から始まり、次はクラスメイトとペアを組んでもらい学内散策をしてコラージュ作品を作るための素材を集めるのが終わったくらいで、連休に。休み明けの次回でコラージュ作品は完成させる予定。

みんなのマックは届くのか?

専攻によっても違うのだろうけど、デザイン科では入学時に新入生全員にマックのノートパソコンを購入してもらっており、僕の担当授業では各自ノートパソコンを使って受講してもらのですが、毎年全員の手元に届くまで、そこそこ待たされるのが常。

毎年5月の中旬過ぎくらいまで納品を待たされて、「パソコン使った授業、始められるのかい?」とやきもきするのだけど、今年は世界的な半導体不足の影響もあってか、更に遅くなりそうな予感がプンプンする。
ちょうど同じような時期、ウチの嫁さんが4月頭に注文したのが5/8に届いたくらいだから、一ヶ月くらい掛かってるんで相当遅れているように感じる。

店頭で在庫のおいているような基本仕様のものだとそこそこ潤沢にあるような話を聞いたこともあり、どうも、CPUをより速いものにしたり、メモリを増やすなり、SSDの容量を大きい方を選んだりする等のカスタマイズすると納品が相当遅くなるようです。

教室“運”

コロナ禍の中、対面授業を再開した昨年から、1つの教室に入れる人数を調整していることもあって、物理的に教室の数が足りない状況が続いている。
今年の授業自体は順調にスタートして、それはそれでいいんだけど、はじめに言ってしまうと残念ながら今年も教室“運”が悪かった。

こんな言葉自体は一般的に使われてはいないんですけど、授業で使わせていただく教室の印象といいますか「良い」or「悪い」が、生徒と先生の両側にあると思ってます。

昨年の前半はモロに教室の都合がつかずに、エレベータホール前の広めの廊下でパテーションで区切って授業をやってたくらいで「教室運」はもちろん悪め。
後半の数回は普通の教室へ移動できたけど、持ち込んだ機材がスムーズに繋がらなくトラブルも多くて凹むこと多かったかな。

僕が勝手に思う講師側の「教室“運”」としていいのは、

1. 導線がいい
学校へ出校すると、授業を行う教室に直行する先生もおられるのでしょうが、僕の場合いくつかのチェックポイントのように立ち寄るべき場所があり、最初に教務課によって、出席簿に確認、そして物理的なハガキや連絡書類が入っている郵便箱のチェック。次に研究室で機材や配布物の受け取りや連絡事項の確認。ここからやっと教室へ行って準備するのがルーチン。この一連の流れの場所が、無駄にブレることなくスムーズな一本道で近いに越したことはない。
そしてサポートしてくれる助手さんがいる研究室と実際の授業を行う教室が近いのも僕にとっては重要。

2. 常設の設備がいい
大型モニタやプロジェクタなどで、その教室に常設されているがトラブルも少なくていい。無い機材は助手さんが毎週授業前に機材を持ち込んでセットアップしておいてくれているんだけど、いざ授業前にパソコンとプロジェクタなり外付けモニタを接続すると、うまく映像が出ないことは、僕に限ってなのかよくあるトラブル。設定をいろいろ触っているうちに、授業時間内になんとか表示されるんだけど、そこそこ気持ちはすり減りますわ。

3. 程よい広さ
生徒さん間隔を広めにとるために、教室不足が発生しているんだけど、教室自体が無駄に広いの困りもの。
モニタやプロジェクタで講師パソコンの操作画面を映しながらパソコン授業をするので、僕自身の希望としては、ちょっと「狭い」くらいの方がいいな。

さて今年は、

写真の正面奥に写っているのが、僕が所属させてもらってるビジュアルデザイン科が入っている建物で、教室が問題なく使えるならここの4階でやる予定だったのだけど、今年はこの建物から出て、反対側の丘を上がって、

右上に写っている建物でやってます。教室運“悪”が決定。

出校日には教務課が入ってる別のビルで出欠の捺印済ませて、次にビジュアルデザイン科の入っている最初の写真の建物へ。その5階にある先生方の詰所のような研究室へ行って諸々の準備。必要な機材や印刷を頼んでおいた配布物を持って一旦下に降り、てくてく歩いて小高いところにある今回授業をやらせてもらう教室へ。

行きと帰りの1回、2回程度の往復なら「いい運動」のようにも思えるのだけど、急に足りない画材や機材が出てきて、それを研究室へ取りに行ったりすると一気に太腿とお尻の筋肉に疲れがやってくる。

「内線電話やメールで連絡をしてくれたらお届けますよ」と助手さんはやさしく言ってくれるのだけど、すぐ必要なものだったりすることが多い状況では、タイミングが悪く助手さんへの電話が繋がらなかったり、メールのレスもスグではないこともあり、結局自分で取りに行く方が早い。
事前準備は十分すぎるくらいやってるつもりだけど、どうしてもイレギュラーなことが起こってしまう。

でもまぁ、リモートでやる実習授業よりはずっとマシだと思ってますけどね。