ご無沙汰しております。なんと、前回のコラム投稿が昨年8月。それから随分止まっておりました。私自身の前投稿も昨年6月、という感じで本来は自分の順では無いのですが、このままではコラム頁の危機ということで、約1年ぶりの登壇です。
いやしかし、あっという間に月日が流れていきますね。今年も既に半分が過ぎてしまったとか…ショックです。
では、ピンチヒッターということで、今回は少し軽めに面白い本の紹介です。みなさんは「デザインのひきだし」という雑誌をご存じでしょうか?
これはプロのデザイナー向けの専門誌といえば良いでしょうか。内容のメインとして毎号展開されるのは、印刷や加工で実現できるモノ(印刷物)の紹介とその方法の特集です。で、この雑誌の素晴らしいところは、それを写真と文章だけで伝えるのでは無く、実際にその印刷物の実物サンプルが毎回たくさんオマケとして付いてくる事です。
たとえば、先月でた49号は、グッズ特集。
まず、表紙のイラストがおのおの剥がして貼れるステッカーになってます。
そしてこれがオマケが入っている箱。
ホントに毎号たくさんのサンプルが入っています。
たとえば、鉛筆に印刷。実物サンプルの鉛筆と本誌には原稿の作り方やコスト、納期などが掲載されています。
これは47号、パッケージ特集。本の表紙が超立体的(正直、本棚への収まりが…)。
ブリスターパックのサンプル。
ミニ缶へ印刷。
これは41号、製本特集。
通常印刷物は少し大きめの紙に刷られて、四方をカットして完成とするのですが、これは敢えてカットせずに出版されたもの(実はこの方が手間が掛かります)。
もっとたくさん紹介したいのですが、キリが無いので今回はこのぐらいにしておきます。「デザインのひきだし」は、プロのデザイナー向けの雑誌ではあるのですが、恐らく一般の方が読まれても十二分に愉しいと思います。これで税別2200円、何号か前までは税込みで2200円だったんですが、今でも十分安いですね。一時期は転売ヤーのターゲットになって手に入れるのが難しかったのですが、最近は少しましにはなってきました。Amazonなどネットで探すよりは実店舗の方が手に入れやすいと思います。ぜひ一度手にしてみてください(回し者ではありません)。
とはいえ、自分自身のデザイナーとしての仕事では、オンデマンドのネット印刷かWEBの仕事がほとんどで、この雑誌に掲載されているような豊かな印刷の世界に触れることはまれになってきましたね。でも、スマホでデータをツラツラ見ているよりは、実際のモノ(印刷物)に触れ、その手触りを含めて知識を得る方がずっと愉しいですよね。
ではまた。