どうも、パソコンの前でお盆を満喫中の足立です。
気がついたらあっという間に8月ですね…
さて、僕はお仕事で案内サインや看板のデザインをすることが多いのですが、
そのせいか、街中でサインや看板を見かけるたびに、
いちいち反応して、あーだこーだとコメントをしてしまう面倒くさい人間になってしまいました。。
職業病とは恐ろしいもんです。
という訳で、
今回は京都の祇園祭で見かけたとある看板について、話をしようと思います。
さる7月16日、
いわゆる「宵山」の日に出かけたのですが、猛暑にもかかわらず若者や外国人観光客で大にぎわいでした。
特に、四条烏丸の交差点付近は一歩まちがえば将棋倒しにもなりかねない大混雑で、
職員の方が看板を片手に必死に交通整理をしていました。
暑い中ご苦労様です…!と思いつつも、
何やら看板のデザインが気になるぞ…と(我ながら面倒な癖である)
では、その職員さんが持っていた看板をおおざっぱに再現してみます。
ご覧のように、
通りの混雑を緩和するため歩行者を左側通行へと誘導する看板です。
ぱっと見た印象は、全体的にスッキリとして、文字も見やすくバランスの良いデザインだなと思いました。
が、1つ気になったのは、
外国人に伝わっているのだろうか??という点です。
中国や台湾などの漢字圏の人たちには「左側通行」が読めると思いますが、
それ以外の言語圏の人達にとって、おそらく漢字や平仮名は「図形」にしか見えていないはずです。
そして肝心の「Keep to the left」の文字が小さいため、
かなり目を凝らす必要があり、特に高齢の方にはきびしいかな…と思います。
では実際、この看板が外国の人にどのように見えているかを体感するため、
日本語→韓国語 ハングル文字
英語→日本語
に置き換えてみます。
すると、
うーむ… わかりずらい。
おそらく、多くの外国人には体感的にこんな風に見えているのではないでしょうか。
見知らぬ土地の大混雑の中を移動している状況で、
この看板のメッセージを理解するのはかなりハードルが高いかと思います。
というわけで、こんな感じに改良してみました。
ぜったいに必要な「左側通行」以外の文言は無くすか縮小。
そのスペースを使って英語を大きくし、さらに中国語(簡体字)、韓国語の表記を追加しました。
JRなどの公共交通機関の案内サインはこの言語表記が増えつつあり、
台湾(繁体字)表記を加えたパターンも見かけます。
また、ピクトグラムなどの「絵」を使って視覚的に伝えるのも良いかもしれません。
元々のスッキリとした印象は失われてしまいましたが、
看板の本来の役割を考えてみて、
見た目よりも「大事な情報をより多くの人に届ける」ことを最優先にした改良案でした。
以上、
面倒くさいブログにお付き合いいただき、ありがとうございました!
(あくまで看板好きの個人の感想という事でご勘弁を…)
それではまた〜