ちょうど昨日で僕の担当させていただいた美術大学での授業がほぼ終わったので、振り返りのまとめ。(去年と同じようなことを書いてましたな)

クラス全員での最終課題の合評は先週に終わったのだけど、欠席や課題未提出の生徒さんのフォローもあって、また大学に行ってました。

やっぱり対面授業はいいな

授業内容自体は昨年と同じで、グラフィックソフトの「How to モノ」なのだけど、昨年は全てZoomによるオンライン授業だったのですが、今期は対面授業。(昨年の記事:https://www.yasashiidesign.jp/column/1774/

授業が始まるギリギリまで大学としては「対面」or「オンライン」の迷いが今年もあったような話を聞いたけど、実技系の授業はほぼ「対面」、座学のような講義形式の授業は「対面+オンライン併用」でスタート。

僕は授業は実技系にあたるので、対面授業。やっぱりこっちの形式がいいな。
質問にも対応しやすいし、ラフ案の添削など、こっちの方がやっぱり捗る。
課題制作の合評で、クラスメイトが何を考えてどんなのを作ってたのか、見聞きできるのも大きいと思う。

すまん! 申し訳ないけど、去年の生徒さんは全く見覚えがない

過去に授業を受けてくれたことのある生徒さんは、構内で会うと会釈してくれたり、話掛けられることが普通にあるのだけど、去年担当だった生徒さん(今の2年生)は、向こうからのアクションがあったとしても、僕には全く記憶にないんで「あれ?誰だっけ?」がちょくちょくある。

愛想の悪いようにも思われたかもしれないが、ちゃんと原因がありまして、昨年のオンライン授業時に、講師であるこっちは普通に顔出しでやってたのだけど、生徒さんのほぼ全員が「顔出しNO」だったんですよね。名乗ってくれれば、「あぁ、ハイハイ」ってことにもなるんだけど、顔と名前が全く繋がってません。

まぁ、終わった話でどうにもならないのですが、それぞれ事情があったのも聞いてたけど、強引に顔出しでのZoom参加を強要しても良かったかもしれないな。結果的に2年生なったあの生徒さん達は、今年になって初めて登校して初めてクラスメイトの顔を知る人も多かっただろうし。

教室が足りない

大学の設けたガイドラインによって、これまで通りの人数で教室を使うことができなくなり、例えば40人一緒に教室でやってた授業が教室を2つ使って別々のところで20人ずつに分割してやることになったりして、教室の数が全然足りなくなった。

18名いた僕のクラスも影響ありありで、前期の前半は普通に教室を使えたのだけど、後半はエレベータホール前のフリースペースでやるハメになりましたわ。

フリースペースと言えば聞こえもいいけど、実際はちょっと広めの廊下に机と椅子を出して、パーテーションで仕切って授業やってました。しかもデザイン科のスペースじゃなく、同じ建物だけど別階の映像コースのフロアにお邪魔させてもらってね。(映像の先生方、快く使わせていただき、ありがとうございました)

やっぱり機材が使えるのがいい

プリンタで出力するのはもちろんのこと、缶バッジを作ったりもしまして、キットを使った簡単な作業だったけど、自分でプレスしてバッジの現物が出来上がるのはいい経験になったと思います。

昨年はプリントアウトしたものを郵送で送ったりしてましたが、むしろプリントアウトするにあたっての試行錯誤やトラブルを経験するのが大事だと僕は思ってまして、このあたりはオンラインじゃ無理。

プリンタやコピー機の順番待ちなんて光景は、微笑ましいもんです。

いつか笑い話にしてくれたら

対面授業であることは総じて良かったのですが、授業自体のコマ数が減ったこともあり問題点もポツポツ。僕自身の問題は今後改善したらいいんだけど、1年生はどうだったんやろ?

マスクや手指の消毒など窮屈な授業だったかもと思うけども、入学時した時からだからそれが普通と思ってるかもしれない。来年には現在のような状況がなくなっているとは到底想像できないし、コロナ以前に戻るのは数年先の話になるんだろうな。仮に後3年掛かるとすると、今年の1年生も4年生だし卒業か…。

卒業後、彼ら彼女らが、笑い話のネタの一つに「あたしらなんか、エレベータホール前で授業してたんやで…」なんて言ってもらえる時がくればいいな。

さぁ、成績付けが残ってるんで、それやって終わりにしますかな。