「我が家は無事です」と知らせる目印

毎年9月1日は防災の日、9月は防災月間です。こうした中、あちこちの自治体で取り組まれているのが「黄色いリボン作戦」。ちょっとした思いやりが、身近な人の命を救うアクションです。地震が発生した際、無事だった家庭が「我が家は大丈夫、他の人を助けてあげて」という目印に、道路から見やすいところへ黄色いリボンを掲げます。これだけで救助隊は、今すぐ助けを求める家だけを訪問できるのです。(黄色いタオルやハンカチを用いる自治体もあります)

一分一秒の違いが生死を分ける

内閣府による防災情報のページを見ると、阪神・淡路大震災教訓情報資料集に「死因のほとんどは、家屋の倒壊や家具などの転倒による圧迫死だった」とあります。黄色いリボン作戦を実践している町では、食器棚やタンスの下敷きで動けない方を発見しやすく、命が助かる可能性も高まります。皆さんの地域でも採り入れてはいかがでしょう。

防災劇で学ぶ「黄色いリボン作戦」

黄色いリボン作戦に関心がある。ウチの町会でもやってみたい 。そう思われた方には―、9月16日(土)にあべのハルカスで上演される防災劇「目指せ、死者ゼロ! 黄色いリボン大作戦のヒミツ」が参考になるかもしれません。防災イベント「あべてんBOSAIスイッチ」のプログラムとして開催されるもので、出演は大阪大谷大学演劇部の皆さん、脚本は私が担当しました。一人でも多くの方に助かってほしい。そんな思いを込めた物語です。