火災予防からコロナ対策まで、
五・七・五の標語で楽しく夜回り♪

火の用心 マッチ一本 火事のもと

カチカチと拍子木を鳴らしながら、標語を叫ぶ夜回り活動。
かつては日本各地で行われる冬の風物詩でした。
今ではあまり実施されていないようですが、
私たちの町内では昨年から月一回、より活発に取り組んでいます。
今後は冬場だけでなく、一年を通して実施する予定です。

天災は 忘れた頃に やってくる

この有名な評語も、夜回りしながら叫んでいます。
私たちの町会では夜回り活動を火災予防だけでなく、
防災にも役立てようと考えているからです。

防災について話す時、よく使われる言葉が3つあります。
家族や自分自身で身を守る「自助」。
隣人など地域の人々で助け合う「共助」。
自衛隊や消防署などによる「公助」。

被災直後の混乱時は、「公助」を待っていられません。
一年を通しての夜回り活動には
各家庭の日頃の備えなど「自助」への意識を高め、
町内の「共助」につながる連帯感を深めるものです。

顔と名前が一致しないご近所さんも、
拍子木を鳴らし、声を揃えて町内を歩くことで
親しくなれればいいな、と思っています。

標語にも工夫を凝らしています。例えば・・・

火の用心 たこ焼き焼いても 家焼くな
火の用心 ホコリがたまった コンセント
火の用心 ロウソク線香 気をつけて

災害対策には、こんな掛け声を考えました。

地震時は 町内みんなが ワンチーム
天災は 忘れた頃に やってくる
人災は 怠けた頃に やってくる

新型コロナウイルス対策も、町内の団結が大切です。

しばらくは 無駄な外出 控えましょう
感染を 防ぐ手洗い 20秒
密閉で 密集密接 避けましょう

この活動を運動不足解消にも役立てたいとの願いから
「防災ウォーキング」と名付けました。

大人だけでなく、子どもや学生も参加しており、
掛け声を聞いた家々から
「頑張って!」「ごくろうさま!」といった
声援も聞かれるようになりました。

集団行動になるため、しばらくは活動を控えますが
不法投棄や街頭消火器のチェックなど
日中に個別での防災ウオーキングは実施中です。

再開の際には、みんなでよりいっそう
元気よく声を響かせようと意気込んでいます。

新型コロナ対策にも「公助」だけでなく
「自助」「共助」が重要です。

一人ひとりの心がけが、自分を、家族を、
まわりの人々を助けることにつながります。

ふだんからの健康管理も重要な対策方法のひとつです。
医療現場への負担を軽減するためにも
日光浴を兼ねた適度な防災ウォーキングをオススメします。

末筆ではございますが、新型コロナウイルスにより、
お亡くなりの皆さまに謹んでお悔やみ申し上げますとともに
闘病中の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

また、感染拡大防止に向けて奮闘されている皆さま、
感染者の診断や治療にご尽力されている皆さまに
心からの敬意を表します。